ユマの交配とその後について

今月出産予定だったスパニッシュマスチフは妊娠していませんでした。
メス犬は「ユマ」、オス犬は「フォズ」でした。

ユマの発情時期は予想通り、期待通り8月下旬でした。
一方、フォズの輸入日は変えることができない不動の8月25日でした。
フォズが来日して数日後にユマのヒート(発情)が来ましたので、フォズが弊舎に慣れてすぐに「交配練習」を始めました。
交配練習を数回こなしてうまく交配できそうだと踏んだ頃にはユマの交配適期が来ましたので、フォズの精子検査を行なった後にすぐにユマと交配した、

という感じになりました。

非情に慌しかったですがそこに無理はなかったです。
とにかく交配そのものはよかったです。
ユマの発情時の陰部の状態は良かったですし、フォズはじょうずに交配してくれましたし、スタッフの交配サポートはベストでした。
交配後のユマの陰部には異常はなく健康的に推移していました。
妊娠しなかった理由を考えることは難しいですが、1つだけ人為的なミスがありました。
それは妊娠確認です。

交配後40日目までにお腹のふくらみが見て取れたという複数の情報がありました。
それを鵜呑みにしていたわけではありませんが、その後妊娠安定期に入り、シャンプー・リンスをしてお腹の被毛をバリカンで剃って超音波で赤ちゃんをの影を探します。その検査結果は”グレー”だったのですが、担当者はそれまでの情報を加味して妊娠確定の太鼓判を押しました。

妊娠しているという”噂”が流れ始めた頃からすでにユマへの食事量を増やしていたことも間違いでした。

太っていることと妊娠していることを見誤ってはいけないことはブリーダーなら百も承知ですが、それでも期待感から誤りがあってその後の超音波検査での落胆に繋がるという後味の悪さが残ってしまいました。
 
いずれにしても妊娠していなかったことに変わりはありませんでしたが、誤情報が多少皆さんに伝わっていましたので、申し訳なく思いますし恥かしい限りです。期待させてしまいましてすみませんでした。
 
さて!
次回は来年スペインからやって来るスパニッシュマスチフの女の子と「フォズ」との交配です。
来年こそはたくさんのマスチフの赤ちゃんが誕生するでしょう!